【必見】リハ職の進路に迷っている方へ                   特養での機能訓練指導員の1日

3月にもなり理学療法の学校に通っている最終学年の学生は進路に迷っている頃ですね。しかも、実習も始まりますね。もうしているのかな?

就職先に悩んでいる方や、また進路に悩んでいる中学生や高校生の生徒さんも、その道に興味があれば見て下さい!

特養で働くメリットやデメリットを紹介していきます。

目次

そもそも特養とは?

特別養護老人ホーム(特養)と言い、要介護度3以上の方が入所条件になります。

基本的にご入居者は自立度の低い方が多く入所されています。

ご入居者100人に対し1名の配置基準のためほとんどの施設で1~2人でリハビリを行うことが多いです!

機能訓練指導員ってなに?

機能訓練指導員
日常生活を営むのに必要な機能の減退を防止するための訓練を行う能力を有する者。

理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師、准看護師、柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師
の資格を有する者。

社保審-介護給付費分科会第128回(H28.3.30) 資料1-3 リハビリテーションと機能訓練の機能分化と
その在り方に関する調査研究
(結果概要)https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000119060.pdf

特養はブルーオーシャン!? メリット・デメリットを紹介

メリット

  • ブルーオーシャンの業界です。
  • 1日のスケジュールは自分で決める!自分で決めて実行すると自己肯定感が上がります!
  • 時間外はほぼない。急な受診等なければすぐに帰れます!
  • リハビリ機器等も自分で決めれる。

特養は理学療法士(PT)や作業療法士(OT)さんにはまだまだブルーオーシャン(競合相手が少ない等の意味)です。

デメリット

  • 施設には基本的に1~2人しかいないので、リハビリのことで相談することが難しい。
  • リハビリ意外のことも行います。(介護・看護職員が手を離せない時には受診送迎や付き添いもすることがあります)

当施設でも残念ながら介護職員は減少してきています。協力はできる所はしていきましょう。たまに送迎支援だけだと、気分転換になって自分的にはデメリットとは感じませんよ!

リハビリだけではない、福祉用具の管理・購入も行うよ(デモンストレーションもやる)

福祉用具(ベッド・車いす・介助バー・移乗用リフト・センサー類など)管理しています。誰に何を使用しているか簡単ですがエクセルで表を作成しています。

また修理もします。車いす(普通車いす・モジュールタイプ)は修理できるところ(タイヤの虫ゴム交換など簡単なもの)はしますが、リフトなどは下手に自分で修理すると保証が効きませんので部品が破損したりする場合は業者へ依頼します。

福祉用具を購入する際も、業者と相談や見積もりを取るなどの仕事も行います。

リフトやセンサーなど高額の福祉用具を購入する場合は一度デモンストレーションを行い、介護職員と一緒に検証を行います。

機能訓練指導員の1日

  • 9:00 出勤 施設や各ユニットからの申し送りを確認する。ここで1日のスケジュールを作っていきます。
  • 9:20 リハビリ開始
  • 12:00 休憩 (1時間)
  • 13:00 リハビリ再開 (ケアカンファレンス・事故カンファレンス・委員会があれば随時出席する)
  • 17:00 記録、計画書・アセスメント作成、委員会資料や次第・議事録作成など書類作成作業に充てています。何気に書         類作業が多いですね・・・。
  • 18:00 退社

基本は上記の通りですが、専門職(管理栄養士やケアマネジャー、相談員)は全部時間を決めれます。(フレックスタイム制な感じです。)なので、書類作成業務が多いときは「半日はリハビリを行い、半日は書類業務を行う」ということもできます。

委員会活動もあります

機能訓練指導員が関係ありそうな所に配置されます。自分の施設だと、

・事故防止委員会 ・身体拘束廃止、褥瘡予防委員会 ・感染症委員会  ・夏祭り実行委員会 ・ 防災委員会に参加しています。

ポジショニングやシーティング

これは当時の理学療法士の学校では習わないことで、最初は全く分かりませんでした。もし、特養や老健など介護系の施設で働きたいと思っている方は必須項目だと思います。

ポジショニング

 ベッド上で臥床時間が長いご入居者に対し、クッション等で体を支えて、【褥瘡(床ずれ)】を防止、また【拘縮】にならないように緊張を和らげ予防することです。

【拘縮とは?】不良姿勢で長時間同じ姿勢でいると、各関節周りの筋肉が緊張し固くなり伸びなくなることです。

皆さんも長時間変な格好で寝ていると、「なんか体のあちこちが痛いなぁ」という記憶はあると思います。健康な人であれば曲げ伸ばし等できますが、病気等で身体が不自由だったり、意思の訴えができないご入居者はそのまま筋肉が固くなってしまいます。

シーティング

椅子や車椅子(リクライニング車いす)に座る際に身体が保てない方や食べやすいように、食事姿勢を整えるためクッション等で姿勢を維持させるために行います。

ポジショニングやシーティングは研修や本など買い、全部自分で勉強しました。

まとめ:機能訓練指導員の1日

特養の機能訓練指導員は施設ではほぼ1~2人です。そしてスケジュールは自分で組み立て調整していくので、時間外はほぼありません。これは本当に最高です。

デメリットはリハビリ等の相談は1人職場はでは横のつながりが無いとできません。しかし、同じ特養の研修等で仲良くなった方と連絡先を交換したりと方法はあります。

大きい法人だと施設ごとに機能訓練指導員がいるので、まずは確認してみても良いかと思います。

転職や就職先の進路で悩んでいる方はこの記事を参考にして、色々考えてみてはいかがでしょうか。

医療とは違う介護の楽しさもあるので、一緒に介護業界を盛り上げていきましょう!

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